08年北斗旗全日本空道選手権秋季体力別大会
2008年11月9日(日) [文責:青木伊之]
| 平成20年11月9日、『聖地』代々木第2体育館にて全日本空道選手権秋季体力別大会が開催されました。 | ||||
| 以下概況を報告します。 横浜北支部からは、中量級に今村基弘選手、軽重量級に野田洋正選手、重量級に藤澤雄一選手、また、元横浜北支部の前田陽介選手(現在は渋谷支部)が重量級に、出稽古ながら稽古出席数は横浜北支部一(?!)の伊藤征章選手(渋谷支部)が超重量級にエントリーしました。 参加した選手、審判、お手伝い、応援に駆けつけてくれた方々、本当にお疲れ様でした。 以下、個々の選手の課題をレポートします。 @ 今村選手 1回戦負けではありますが、不運な負けだとは思います。 本戦は明らかに勝っていましたし(僅差だけどもうちょっと見てみたい、という延長は釈然としません。僅差でも差は差ですし、トーナメントという性質上選手のダメージ面を考慮すれば、極力本戦決着にしてもらいたい、というのが正直な気持ちです。)、延長戦もポイントは明らかに今村選手が取っていたと思います。 ただ、本戦は不運だと思いますが、延長戦では『この位でいいか』と気を抜いてしまったように見えたのは拙かった気がします。 そこが勝敗の分かれ目だったな、と。 『試合』であって『殺し合い』ではないのですから、『相手をぶっ殺す』と公言する必要はありませんが、その位の気概はしっかり持ってほしい。 倒せるチャンスにきっちり倒して眼に見えるポイントを取る、というのは、反応の問題だけでなく、虎視眈々と相手の頸を掻き切るチャンスを狙う強い気持ちの持続が必要です。 前に出る気持ちを大事にして稽古に励んでください。 A野田選手 今回は心中期するものがあったと思います。 それだけに大振りのパンチを喰らっての一撃KOは残念でした。 ただ、肩に力が入っているのが丸分かりだった以前の姿と比べると、本当に伸び伸びと楽しげに全日本の試合場を動き回る姿に、正直羨望を覚えました。 自分はこんなに試合を楽しんでいただろうか、と。 野田選手は緻密に繰り返されるPDCAの繰り返しでここまで上手く、そして強くなったのだと思います。 自分の稽古を計画し、実行し、評価し、修正を加える。 基本のようでいて、しっかりそれが出来る選手は意外と少ないものです。 そうした論理的かつ理性的な稽古の先に、感情的かつ感覚的な試合世界が広がっているのだと思います。 冷静に努力を積んだから楽しく試合が出来る、というお手本といっていいでしょう。 次回こそはその努力が本戦の結果につながることを期待します。 B 藤澤選手 距離もいい、反応もいい、セコンドの声もしっかり聞こえる、非常に良い動きで始まった1回戦ですが、好事魔多し、寝技で一本を取られてしまいました。 稽古の質的には横浜北でも1、2を争う藤澤選手ですが、今回は稽古の絶対量が不足していたのかもしれません。 質は考えれば考えるほど高いレベルでの稽古が可能ですが、量は単純に多いか少ないか。 量の稽古は忌避されがちですし、効率いいとも思いませんが、絶対量の不足は地力の低下につながります。 ふわりと試合場に立った状態が、融通無碍な動きにつながるか、地に足のつかない動きとなるかは、地力次第です。 加えて、勝つということに気持ち的に少し淡白だった様に感じました。 試合に出る以上、相手も自分の喉を噛み千切って上に這い上がろうとしているのだ、という事を決して忘れず、しっかり眼に見えるポイントを先行させようという(出来れば一本!!)強い気持ちを持ち続けるようにしましょう。 忙しいとは思いますが、遅刻でも良いから是非折を見て平日の稽古にも参加してもらいたいと思います。 C 前田選手 すいません、反対の試合場にいたので、ほとんど見ることが出来ませんでした。 しかし気が付けば3位、本当に不思議な選手です(笑)。 右のカウンターは不発だったようですが、これは単純に稽古不足でしょう。 仕事が忙しいようですが、本来はもっともっと伸びておかしくない逸材ですから、頑張ってほしいな、と思います。 D 伊藤選手 初めての全日本とは思えない、素晴らしい動きでした。 ハンドスピード、反応速度共に速く、前に出る気持ちがストレートに出ている、非常に良い試合でした。 特に1試合目は圧巻でした。 対戦相手の三木選手が気の毒になるほど、襟をつかんで殴る殴る(笑) ド突く、とは正にこのことでしょう。 ある意味横浜北伝統のスタイルと言っていいと思います。 キーナン戦は、少しバタついてしまい寝技で取られてしまったので、もったいなかったと思います。 一発の打撃は伊藤選手の方があるのですから、今後は中途半端な距離に居つかず、反応の早い連打と威力のある一発を組み合わせながら、プレッシャーをかけていくスタイルを追求したらいいのかな、と思います。 総括 全体的に言えるのは、組打の稽古が質、量ともにもっともっと必要だ、ということでしょう。 絶対引かない気持ち、簡単に寝ないボディバランス、相手を崩し固定してド突きまわす技術、容易にバテないスタミナ、全て組み打ちの稽古に集約されていると思います。 今回の試合結果を踏まえ、火木土については、基本稽古に組技の基本を取り入れ始めましたし、火曜2部の稽古も内容を更に吟味していくつもりでいます。 来年は捲土重来を期し、より一層精進していきましょう。
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